ぶどう園日記

ぶどうに聞いてみた

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うちのブラックシップ「ブラックオリンピア」の剪定が終わった。

剪定といっても、昨年伸びた枝で枯れているところを切っていくのが主な作業だ。

そして残った結果母枝と芽数を見て、適切な配枝をしていく。

枯れ枝は棚の上にそのままにしていたら邪魔だし、芽の数がわからなくなるから、取り除く。

それから、樹のバランスを崩しそうな勢いが良すぎる徒長枝や、混雑しすぎているところの枝は、棚の下に下ろして邪魔にならないように柱にぐるぐる巻きにする。

このぐるぐる枝は、普通剪定してしまう。

そうした方がすっきりする。

でも、ぶどうに聞いてみると、もう要らないとは言っていない。

ぶどうが要らない枝は、ちゃんと自分で枯らせている。

枯れ枝を切っていると、そのことがよく分かる。

あ、ここ伸ばしすぎたから枯らせたのね。

こっちの枝を伸ばしたかったから、こっちは枯らしたのね。

寒空の下、野村くんと二人してぶどうの声に夢中♪

静かな畑にパチリ、パチリと剪定鋏の音だけがリズムを刻む。

ぐるぐる巻いた枝は、ぶどうがまだ枯らさないと思っているから、それを切ってしまうと根とのバランスを崩し、うまく結実できない。

元気な果実ができなくなってしまうのだ。

ぷりぷりのぶどう達に会うためには欠かせない作業が一つ終わった。

今年は、どんな子たちに会えるやか♪

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