早起きして、またまた地主さんにトラクターを借りた。
10時までにトラクターで鋤いておいて、そのあとこの間掘ってもらった溝をトラクター管理機を通して溝を拡張し、逆にぶどうを植える位置の畝を上げる。
昼になったら、高畑さんとゆっこちゃんが手伝いに来てくれるから、それまでに圃場を整えておく必要がある。
高畑さんが午前中から参戦してくれたので、トラクターに乗ってもらいもう一回鋤いてもらった。
なんとか溝は拡張できたが、畝幅6m。いくら馬力のある管理機でもそこまでは土を飛ばせない。
仕方ない。
畝の内側に管理機を通すか。
畝幅を狭くすると、土はたちまちに上がった。
よし、ちょっと不恰好だけど、苗を植えるとこが高くなってたらあとはなんとかなる。
ひとまずトラクターの泥を落とし、地主さんに返しに行った。
ご、ごめん!後で洗いに来るから、そのままにしといて!
そう言って畑に戻った。
さあ!
植えよ♪
記念すべき勝山農場の一本目。
ブラックオリンピア。
うちのフラッグシップ品種だ。
この畑にはブラックオリンピアと安芸クイーンの二種、どちらも種あり品種だ。
全部で24本植えた。
シャインやBKなどの種無し品種は別の拠点で栽培する予定だ。
全ての苗を植え終え、準備していたタンクの水を株元にバケツで注いだ。
大きくなれよ。
植える本数は少ない。
普通なら成園時の倍植えるが、これから2年はあまり世話ができないので最小限の本数にした。
結構芽が動いていて、運んだ時に飛んでしまった。
ごめんよ。
ちゃんと出てくれるんだろうか。
心配しても仕方ない。
まずは苗植え完了。
大きく前進した。
トラクターを洗いに地主さんの家に行くと、ピカピカなトラクターが、夕陽に照らされていた。
あら。
「洗っといたよ♪お疲れさん」
す、すいません。
ありがとうございました。
立派な畑にして、美味しいぶどうをつくる。
やるぞー!
翌日、植えた苗のために雨が降ってくれた。
空も歓迎してくれている。
今回のミッション。
色んな人たちの力が結集して成し遂げられた。
ありがたいことだ。
田んぼを貸してくれた上田くんと嶋田家のみんな。
溝を上げてくれた砂田師匠。
ユンボを貸してくれた石川くんと使い方を教えてくれた秋永さん。
当日苗植えを手伝ってくれた高畑さんとゆっこちゃん。
ありがとう。
雨を降らせてくれたのは、不可止爺さんかな。
ありがとね。
俺、ここでやるからな。