ブラックオリンピアのとび玉が全体に広がってきた。
水玉模様みたいでかわいいな♪
ここはもう、紫の銀河だ✨
甘さが一番だが、色づきも大切。
着色を進めるために、樹や葉っぱに見合った房数にするとか、夕方灌水して夜温を下げたりする。
ぶどうが紫の色の素を作るには、昼と夜の温度差が必要で、しかもその時に果実の中に適度な酸がないといけない。
昨日今日と昼間の最高気温が30度を超えた。
最低温度はというと19〜20度。
そう、この時期にぐぐっと着色の条件が揃うのだ。
そこでもう一押し。
環状剥皮。
これは、ぶどうちゃんの株元をぐるりと一皮剥ぐ。
ちゃんとそれ用のナイフがあって、それを用いてやる。
切り口からは樹液が出てきて、舐めてみると甘い。
きっとこの樹液が果実の甘さになっていくんだな。
そのままにしておくと虫が寄ってきて大変なことになったりするので、上からビニールテープを貼ってやる。
色づきのためとはいえ、ぶどうを傷つけるのはなんだか気が引ける。
昔、両膝の靭帯を切ってしまい再建手術を受けたことがある。
切れたままでも生活に支障はないのだが、スポーツをするのには欠かせない靭帯なので、手術を決断した。
身体に傷はついたが、できなくなるという危機感に晒されたその後に、走ったり泳いだり自転車を漕いだり「やれる」喜びは甘味だった。
あの怪我や手術の経験がなければ、今の自分はない。
ぶどうちゃん、ぶどうちゃん、ちょっと痛いけど、これで少ししゃんとしないとヤバいんじゃね?って思ってパワーアップしてちょうだい。
時には緊張感をもって、ぶどう達と接する。
厳しさも時に必要なのである。