ぶどう園日記

繁栄の術

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果樹のビニールハウスや棚栽培で厄介なのが、つる系の雑草。

普通の一年草のものは、刈ってればそれで済む。

ロボモアちゃんがいるから全く問題なくなった。

しかし、つるの雑草は柱やパイプに器用に巻きつきながら棚やハウスの天井まで登りまくり、換気設備に絡んで不具合を起こす。

柱やパイプの周りはロボモアちゃんも刈ることができない。

ヤツらはその安全ゾーンをちゃーんと知っていて、しかもそこから上によじ登っていくのだ。

換気装置の不具合は被害甚大で、下手すりゃぶどうが高熱で焼けてしまう。

今日は、昼からつる系雑草やハウスの外から侵入してきつつある笹をノコ鎌持って取り除いた。

いろんなつるが伸びまくっていた。

つる系の代表選手、クズ。家までもを飲み込んでしまうその旺盛さから、デビルプラントの異名を持つ。

それからヘクソカズラ。

確かに臭いけど、名付け親は何の恨みがあってそんな酷い名前をつけたんだろうと、引っこ抜きながらもちょっと同情したりする。

そして写真のコイツ。

名前を調べたが分からなかった。

こやつは、例の如く安全地帯に潜み、柱を伝ってぶどうの棚によじ登る。

ぶどうの葉っぱに似ていて、「あたし、ぶどうですけど何か?」という顔をしてぶどうの枝に絡みついたりしている。

・・・・・。

分かるわーい💢

ぶどう農家をなめるんじゃねーぞ💢💢💢

引き抜いてやった。

すると、根の先にそれはもう立派な芋。

こうやって日当たり良い棚でぬくぬくと光合成を行いせっせとデンプンを地下に蓄えていやがった。

余計腹立つ💢

全く根絶やしにはできないことは分かっているのだが、闘い続けるしかない。

それにしても、彼らの繁栄するための術。

感心するしかないね。

人の知恵など足元にも及ばない。

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