袋掛けの翌日はちょっと緊張する。
袋掛けが終わると、私達ぶどう農家はやれやれな感じになるのだが、この時を待ってましたとばかりに畑にやってくる奴らがいる。
アライグマ、タヌキ、ガラスにヒヨドリ。
特にアライグマの被害は甚大で、ここで気を抜くと大変なことになる。
彼らは袋を掛けると熟期が近いと知っているようで、袋掛けした途端に食べにくる。
袋掛け翌日に園を見回ると、掛けたはずの袋が3、4枚はらりと落ちている。
こうなると厄介だ。
奴らは実際にぶどうを食べることでここに美味しいものがあると実感する。
そうなってしまったら電柵を巡らそうが網で囲おうが、絶対的に障壁を乗り越え、食べにやってくる。
だから、袋掛けと同時に電気柵を巡らせ、園の中に入らせない。
奴らのぶどう愛を最初から芽生えさせないことが大切なのだ。
今時点では問題なし。
天井はビニールがあるから鳥達の対策は、梅雨明けにビニールをはいでからだ。
この緊張が収穫完了の9月末まで続く。
一歩たりとも入れちゃらん。
あ。ヤマソービニオンもとび玉きたね。

みんな無事で収穫できるまで、しっかり守らなきゃ。