飯塚病院でMRI検査。
がん検診で肝腫瘍の疑いがあり、今日MRIの予約がとれた。
MRIは、膝の再建手術の時に何回かやった。
機械の中で指示に従って息を吸ったり吐いたり止めたりしていると、何やら慌ただしく機械から出された。
「セータークリーニングに出されました❓」
そりゃ、知らん。留美子に聞いてください。
どうやら、セーターのタグにクリーニングの札がホッチキスで止められていたようだ。
ちっこい針でもその周辺が映らない。
そうなのね。
いろんな落とし穴があるもんだ。
気を取り直してやり直した。
撮影が終わり、肝臓内科の診察室へ入った。
先生と一緒に画像を確認した。
「この辺りに小さい嚢胞みたいなのがかたまってあるんですけど、ガンではないです。それ以外は、気になるところはないですね。」
こういう時、「異常ありません」という答えは、嬉しいんだけどある意味怖い。
昔、脳に未破裂動脈瘤の疑いでMRIを撮ったことがある。
酒を飲んでぶっ倒れた時にイビキをかいていたことから脳ドックを勧められ、CTスキャン撮ったら、未破裂動脈瘤の瘤が写った。
この時もMRIを撮ると、後ろの血管が瘤のように写っているだけで、最終的な診断は「急性アルコール中毒」だった。
で、先生、これより詳しい検査って何がありますのん❓
「あとはPETですけど、ここまで異常ないと自費になりますね。十万円♪」
じゃ、線虫のやつやってみようかな。
「他のガンが見つかるかもですね。肝臓はない。」
そこまで断じてくれるなら、心配はなさそうだ。
初診から20日間、平気な顔をしていても「もしかしたら」が時折頭をもたげる。
逝っても後悔はないが、残される人たちが困らないようにと考えていると、結構やる事がある。
今まで苦労ばっかりかけてきた妻をもう少し笑っていてもらいたい。