ぶどう園日記

さようなら

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ぶどうの剪定は、作型ごとに進めている。

まずは加温ハウス。

年内完了は無理かと半分諦めていたが、くまちゃんが応援してくれたことで今日やり終えた。

ここには枝ぶくれ病に罹ったブラックオリンピアの老木が一本あった。

この病気は治らない。

治らないが、急に枯れることもない。

樹全体が弱っていく。

程よく弱ると、結実が安定し良いぶどうを着けたりする。

父も切ろう切ろうとは言っていたが、成ったぶどうの見事さに、来年また来年と切らずにいた。

周りに伝染しないように直ぐに伐採するのが正解だ。

でも、いいぶどうがなるんだから勿体無い。切らない、という父の人間臭さは、可愛くて好きだった。

そして私のなかにも父の欲ったらしさがしっかりあって、切らないまま8年が過ぎた。

ちょっと棚は空いてしまうが、やっぱりさよならしよう。

思い切って伐採した。

目の前の現金より、リスクヘッジを優先した今の自分はちょっとだけ成長したのかな。

罹病してもなお、いいぶどうを成らせ続けたこの樹には切られる謂れはない。

ごめんね。

枝の小山をしばし眺めた。

さあ、今年はこれでおしまい。

来年もぶどうたちとしっかり話していこう♪

来年も頼むな🍇

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