今日も朝から雪が降り続いている。
とか思ってたら、12時前に約束していたかのようにからりと晴れた。
晴れのばか。
しゃーない。
走ろう。
走り始めたら。
吹雪。
ばか。
「まったくどうも、ばかな話でな。百姓は、雨が降っても、日が照っても、風が吹いても心配ばかしだで。つまり、ビクビクするより能がねえ。今日のことも、ただ、ビクビクしているだけのことだで」
黒澤明監督「七人の侍」で、村の長、儀作が心配ばかりする百姓の事を擁護して侍に言った言葉だ。
自然のあるがままを受け入れるしかない農業。
しかし、人間はただ心配ばかりしていたわけではない。
災害に負けない農業、環境をコントロールできる農業を作ってきた。
時に自然の前に無力となることはある。
それをどう克服するか、真正面から取り組んできた。
負けるわけにはいかないのだ。
雪が降る。風が吹く。雨が降る。
何があっても、走る。
そのルールを決めてしまえは、あとはどう対応するか、ということだけだ。
雪が降り、風が吹き、寒けりゃ暖かくすればいい。
雨が降るなら濡れないようにすればいい。
なんということはない。
舞い散る雪たちが、みんなして私を応援しているように見えてくる。
今日も走ろう。